- テレビをつけたら外国人が「スゴーイ!」、
- ネットを見たら「海外が衝撃!」…
無限増殖する「日本すごい系」コンテンツに「正直、なんか気持ち悪いんだけど!?」と感じるあなたへ。
この異常な現象を、シュールな視点から徹底観察。なぜ気持ち悪いのか、その深層心理を面白おかしく掘り下げます。あなたのモヤモヤが、きっと笑いに変わります。多分。
ええ、知っていますとも。あなたは今、心のどこかでこう叫んでいますね?
「まただ! またテレビで外国人が日本のトイレに感動してる!」「ネットを開けば『海外が仰天!日本の〇〇の〇〇!』って記事が無限に出てくる!」「もう、もういいよ!なんか、気持ち悪いんだよォォォ!」
そう、この世には「日本すごい系」という、ある種の病のような、あるいは新手の宗教のような、奇妙なコンテンツが蔓延しています。
そして、それに触れるたび、あなたの心臓のあたりで何かがうごめき、独特の気持ち悪さを感じている…。ご安心ください。あなたは正常です。
この記事は、そんな「日本すごい系」に気持ち悪さを感じている、選ばれし(?)マイノリティの方々のための、愛に満ちた観察記録です。なぜこんなに気持ち悪いのか、その深層心理を、面白おかしく、しかしちょっと真面目に(?)探っていきましょう。
目次
緊急事態発生!?
「日本すごい系」はこうしてあなたの日常を侵食する!

「日本すごい系」は、あなたの生活に忍び寄る静かな侵略者です。彼らは様々な姿で現れます。
- テレビ番組
- 異様にテンションの高いBGMと共に、外国人が日本のコンビニおにぎり一つに「OMG!」と叫び、スタジオの日本人タレントが「いやぁ〜嬉しいですねぇ〜(でもちょっと引き気味)」みたいな顔をする。
- ネット記事
- 「海外が泣いた!」「外国人が号泣した!」「日本の〇〇に世界が震えた!」など、情緒不安定極まりないタイトルが並ぶ。「〇〇」の部分には、だいたい「おもてなし」「忘れ物が出てくる」「道端にゴミがない」あたりが入る。
- YouTube
- 外国人YouTuberが、日本の当たり前のもの(例えば、温泉マークの看板)を見て、「Is this... a potato?! AMAZING!」と絶叫する(※イメージです)。コメント欄には「誇らしいです!」「日本に生まれてよかった!」の大合唱。
気づけば、あなたの脳内は「スゴイ」「アメイジング」「ホコリラシイ」といった単語で埋め尽くされ、現実世界が少し歪んで見え始めます。これが「日本すごい系気持ち悪い症候群」の初期症状です。
嗚呼、気持ち悪い…!その感覚はどこから来るのか?

さて、この拭い去れない気持ち悪さ。一体、その根源には何があるのでしょうか?様々な視点から探っていきましょう。
その1:【自画自賛ロボット】他人に褒めてもらわないと動けない?
「日本すごい系」が垂れ流されるたび、私の脳裏には「自画自賛ロボット」の姿が浮かびます。このロボットは、常に誰か(できれば外国人)からの賞賛エネルギーを注入されないと、稼働できないのです。
「ピカーッ! 外国人がトイレを褒めました!エネルギー充填!ガシュンガシュン!」「しかし、誰も褒めないと…停止! プシュー…」
見ている私たちは、「いや、別に自分たちで良いところを知ってればそれで良くない?」と思ってしまう。この「他人の評価がないと自分を肯定できない」かのような、弱々しい(?)自画自賛ロボットの姿が、何とも言えず気持ち悪いのです。
その2:【偏向フィルター】現実をキラキラに加工しすぎ問題
「日本すごい系」メディアは、特殊な偏向フィルターを通した情報しか流しません。このフィルターを通すと、日本のすべての問題(長時間労働、満員電車、貧困、閉塞感…)は消え去り、代わりにキラキラした外国人観光客の笑顔と桜吹雪、そして異常に丁寧な店員さんの姿だけが浮かび上がります。
「え? 日本ってブラック企業とかないの?」「駅前で座り込んでる人とか見ないんだけど?」
あまりにも都合の良い、現実離れした絵面を見せつけられると、「この現実歪曲フィルター、マジで気持ち悪い…」と感じてしまうのです。
その3:【比較マウント】無駄なマウンティング合戦に巻き込まれる感覚
「日本の〇〇は、海外と比べてこんなに優れている!」この比較、やたら多くないですか?
清潔さ、治安、忘れ物率…。まるで「世界のいいとこ自慢大会」で、日本代表が必死に「うちの忘れ物は出てくるんだぞー! エッヘン!」とアピールしているかのよう。
そのアピールが滑稽に見えたり、「別に張り合わなくても…」と思ってしまったり。この、不本意ながら見せつけられる比較マウント感が、じわじわと気持ち悪いのです。
その4:【無限ループ】同じ「スゴイ」が頭から離れない恐怖
日本の電車が時間通りに来る。素晴らしい。日本のトイレが綺麗。助かる。
でも、それを何度も何度も「すごい!」「奇跡!」と聞かされると、脳がバグってきます。まるで「時間通りに来る…、トイレが綺麗…、時間通りに来る…、トイレが綺麗…」という音声が頭の中で無限ループするかのよう。
この終わりの見えない「スゴイ」の反芻は、精神的にかなりの負荷をかけます。「もう!知ってるから!気持ち悪いから止めて!」と叫びたくなります。
その5:【演出疑惑】外国人は訓練された「スゴーイ!」要員?
テレビに映る外国人の「スゴーイ!」という反応。あれ、本当にガチなんでしょうか?
もしかして、彼らは「特定非営利活動法人 日本すごい系普及促進協会」によって訓練された、特殊な「リアクション外国人」なのでは?
「よし、今日のターゲットは日本の水道水だ。君には、それを飲んで『信じられない! こんなに美味しい水を飲んだのは初めてだ!』と絶叫してもらう。」「ギャラは日本の高級メロンだ。」
…なんて妄想をしてしまうほど、時々不自然に見える熱狂ぶり。この「ヤラセかも?」という疑念が、コンテンツ全体を気持ち悪いものにしてしまいます。
この「気持ち悪さ」は異常事態ではない。むしろ…?

ここまで読んで、「そうそう!これなんだよ!」と膝を打っているあなた。おめでとうございます。
あなたの「日本すごい系が気持ち悪い」という感覚は、決して異常ではありません。むしろ、それはこのシュールな情報社会において、あなたがまだ理性を保っている証拠。
過剰な情報操作や、本質から目を逸らさせるプロパガンダ(?)に対して、あなたの心が発する健全なアラートなのです。その「気持ち悪い」センサーを大切にしてください。
結論:気持ち悪さを乗り越え「日本すごい系」と共存するには(諦め)

「日本すごい系が気持ち悪い!」という叫びは、多くの人の心に響く共感の叫びです。
その気持ち悪さは、過剰な自画自賛、情報の偏り、無意味な比較、無限ループ、そして演出疑惑といった、シュールで歪んだ構造から生まれています。
では、私たちはこの「日本すごい系」の洪水の中で、どう生き延びていけば良いのでしょうか?
…残念ながら、おそらく彼らはいなくなりません。なぜなら、彼らは視聴率とアクセス数という名の、この世のエネルギーを吸収して生きているからです。
我々にできること。
- 「ああ、またやってるわ…」と、遠い目で生温かく見守る。
- 「よし、今の外国人タレントの『スゴーイ!』はレベル8だな」と、リアクションを採点して楽しむ。
- 「へー、日本のここが海外で評価されてるんだ。まあ、良いことじゃん」と、真に受けず適度に流す。
- そして、何より、あなたの心の中の「気持ち悪い」センサーを磨き続けること。
このシュールな世界で、あなたの「気持ち悪い」という感性こそが、あなたを正気に保ってくれる羅針盤なのです。
今日も明日も、画面の向こうから「スゴーイ!」が聞こえてくるでしょう。その時は、この記事を思い出して、クスッと笑っていただけたら幸いです。そして、あなたの「気持ち悪い」感覚を、そっと大切にしてください。
この記事はフィクションとノンフィクションが混ざり合っています。現実のメディアの方々、外国人の皆様、ごめんなさい、愛のある(?)イジりです。
2025.05.05 17:38 | |
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