Temuファームランドで無料商品まであと1円、99.99%の壁を乗り越え、ついに100%達成!喜びも束の間、その先に待っていた「クリア」の真実と、無料商品の後に始まる終わりなきラウンド。
今日も水やりに励みます。チャポ…チャポ…。
長い、あまりにも長い水やりの日々が終わった、はずだった。99.99%の壁を血と汗と、そして友人からの冷たい視線(気のせいではない)で乗り越えた、あの瞬間。
ついに、画面に大輪の花が咲きました!
✶ 達成 ✶
クリアおめでとうございます!
色とりどりの紙吹雪(デジタル)が舞い、ファンファーレが鳴り響く。
「うおおおおおおお!!やった!やったぞおおおおお!!!私の、このシュールで不毛とも思えた水やり生活に、ついに終止符が打たれたんだ!家族からの冷ややかな視線?に耐え抜いた虚無感?全てがこの瞬間のための、壮大な前フリだったんだ!」
「やった…!ついにやったんだ…!私はこの悪魔の農園から解放されるんだ…!」
感無量。無料商品という名の、栄光が私を待っている!
達成感、解放感、そしてちょっぴりの虚脱感。私のTemuファームランドを巡る旅は、ここに終わりを告げた…………えっ?
祝砲の後に待っていたのは、次ラウンドへの扉だった
クリアの余韻に浸る間もありませんでした。画面は切り替わり、目に飛び込んできたのは、無慈悲な文字列。
次のラウンドを開始します!
…は?
私の思考は停止しました。脳内で、それまで鳴り響いていたファンファーレが、不協和音に変わります。
そこには、またしても畑が。そして、またしても小さな苗が、私を待っているのです。画面上部には、新たな目標金額が表示されています。そして、新たな進捗バーが、力なくゼロを示しています。
「終わり、じゃないの?クリアしたんじゃなかったの?無料商品もらいましたよ?」
私の頭の中は、数瞬前のお祝いムードから一転、クエスチョンマークと冷たい汗で埋め尽くされました。「クリア」とは、文字通りの終わりではなかったのです。
それは、Temuファームランドという、無料商品を餌にした終わりのないラウンド制マラソンにおける「1ラウンド完了」を意味していたのです。
確かに無料商品はもらえました。それは事実です。しかし、その達成感と引き換えに突きつけられたのは、さぁ、次いってみよう!という、Temuからの無慈悲な現実でした。
私の心には、言いようのない虚無感が広がりました。今までこの「1ラウンド」のために費やした時間、労力、そしてちょっぴりの友情の犠牲…。その全てが、またゼロから始まるのかと思うと、笑うしかありませんでした。(乾いた笑いです)
なぜ、私は再びジョウロを手に取るのか
冷静に考えれば、ここでアプリを閉じるのが賢明です。無料商品は手に入れた。もう十分じゃないか。しかし、私の指先は、すでにじょうろをタップしていました。
- 一度手に入れた無料商品の味を知ってしまったから?
- それとも、これまでの苦労を「今回」こそ無駄にしたくない、という愚かな希望から?
あるいは、もはや水やり行為そのものが、私の日常に深く根ざしてしまい、やめられない習慣になってしまったからなのか。
「はは…また始めてしまったよ…」
乾いた笑いが口から漏れます。目の前には、希望に満ちているはずの新しい作物。しかし、私の目には、それが未来の絶望的な水不足を示唆しているようにしか見えません。
Temuファームランドは、クリアがゴールではありませんでした。それは、より深い沼への入り口に過ぎなかったのです。
終わらない水やりの物語
クリア演出は、私たちを次ラウンドへスムーズに移行させるための、巧妙な演出だったのです。一時的な達成感を与え、油断させた隙に、再び終わりのない水やりのサイクルに引きずり込む。
恐るべし、Temu。
なぜ、Temuはこのようなゲームを提供するのか?それは、私たちユーザーにTemuアプリを開かせ続け、商品を見させ、可能であれば購入を促すためでしょう。無料商品は、そのための強力なフックであり、ファームランドはそのフックに繋がれた、終わりのない鎖なのです。
彼らは、無料商品という餌で私たちを釣り上げ、終わりのない労働(水やり)をさせるシステムを作り上げたのです。
私は今日も水をやります。クリアしても終わらない、このTemuファームランドという無間地獄で。
次に手に入れる無料商品が、私の魂の安寧をもたらしてくれると信じて。…いや、たぶん無理だろうな。でも、指が止まらないんだ…
そして私は、新たなラウンドへ…
なぜ、私は新しいラウンドを始めてしまったのでしょうか?分かりません。無料商品の魔力?それとも、この終わりのない水やりという行為自体に、もう囚われてしまったのかもしれません。
新ラウンド開始して、すぐに残りわずかで達成するかのよう.....が、ここからが長い!
Temuファームランドに、本当の終わりは存在するのでしょうか?おそらく、アプリを削除するか、Temuがサービスを終了する日まで、このシュールな水やりとラウンドの繰り返しは続くのでしょう。
今日もまた、私はスマホを手に取り、緑の画面を開きます。新たな苗に水をやりながら、思うのです。「次の無料商品は、いつになったら手に入るのだろう?」と。
もしあなたがTemuファームランドの世界へ足を踏み入れるなら、覚悟してください。無料商品の喜びは束の間。その後に待っているのは、終わりのない水やりという、シュールで少し切ない現実です。
そして、友達を招待する際は、友情との天秤にかけることをお忘れなく。
そして、そして、もし、Temuファームランドで私を見かけても…そっとしておいてください。多分、次の無料商品を夢見ながら、虚無顔で水やりを続けていますから。
チャポ…チャポ…。
2025.05.02 13:08 | |
2025.06.30 08:30 | |
Temu(ファームランド) |